社台サンデー、東サラ、シルク、DMMの募集検討が終わり、本日ついに社台系の大トリともいえるキャロットのカタログ電子版、募集動画、測尺、厩舎などが発表されます
今回の記事ではキャロットの募集馬で人気が出そうな募集馬をいつも通りざっくり評価していきたいと思います
※人気は某サイトの検討数やTwitterの評判を総合した独断と偏見
- 1.マリアライトの22
- 2.ザズーの22
- 4.ラドラーダの22
- 7.リリーバレロの22
- 9.ファナティックの22
- 10.クルミナルの22
- 11.パルクデラモールの22
- 12.メリートの22
- 26.キャヴァルドレの22
- 28.ワシントンレガシーの22
- 33.エリスライトの22
- 35.コロナシオンの22
- 39.サンブルエミューズの22
- 41.アンフィトリテの22
- 42.エディスワートンの22
- 43.ココシュニックの22
- 狙いたい馬は?
1.マリアライトの22
母父ディープインパクトのエピファネイア産駒は70頭近くがデビューし3割が勝ち上がっています
勝ち上がりデータはそこまで高くはありませんが、繁殖牝馬に恵まれている場合が多く、全兄のオーソクレースなど菊花賞で好走したアリストテレス、ディヴァインラヴら輩出しています
エピファネイア産駒の活躍パターンはHabitatをSir Ivor等とニアリークロスさせることでシーザリオの柔らかいスピードを強調させながら、柔らかくなり過ぎないようにSadler's Wells等の欧州要素で引き締めることですが、本馬の母母父にはSadler's Wellsを含んだエルコンドルパサーがいるのでしっかり該当
ニックスは牡馬優勢ですが牝系には切れのRivermanとパワーのRibotがいるので血統バランスは◎
半姉のカルセドニーの5000万募集から大幅に募集額が跳ね上がっていますが、母にマリアライト、おじにクリソベリルがいる優秀な牝系ならばまあ妥当でしょう
2.ザズーの22
母父Tapitのキズナ産駒は4頭しかデビューしていないものの、マーメイドSを逃げきったシャムロックヒルを輩出 Tapitはキズナの父ディープインパクトとも相性が良く、マイルCS連覇などG1を6勝したグランアレグリア、本馬の半兄で芝1400mリステッドを2勝したアルーシャを輩出しています
これはディープインパクトのSir IvorとTapitのSecretariatをニアリークロスさせることで柔らかいスピードを強調させているからですが、本馬の場合はそこにSecretariatの血が2本も加わりますからスピード要素がかなり強化されると考えられます
ただ、ミスプロやNijinsky要素も加わるので柔らかいという感じではなさそうでパワーも兼ね備えたスピードタイプという感じでしょうか
母が米G1を2勝していてオープン馬を輩出している牝系であれば5000万は妥当な価格設定といえるかな
4.ラドラーダの22
母父シンボリクリスエスのキズナ産駒は12頭がデビューし6頭が勝ち上がり 安田記念を連覇したソングライン、エリザベス女王杯を制したアカイイトと2頭のG1馬を輩出しているニックスですね
シンボリクリスエスはダート馬を多く輩出している種牡馬ですが血統的に見るとPrincequillo、Seattle Slewといったサンデー系と相性の良い血を含んでいます
本馬の牝系は非Hail to ReasonでBuckpasserを含んだSeeking the Goldがいるのでアカイイトタイプでしょう
現状ウインドインハーヘアクロスがどのような効果を発揮するかは未知数で個人的には重たくなるだけかと思いますが、Sir Ivorが強調されることになればソングライン級の活躍は期待できるポテンシャルはあります
2つ上のロードカナロア産駒半姉ラディアンシアと変わらずの7000万募集 16歳時高齢出産で先ほど取り上げたラディアンシアは未出走引退、近年は死産や流産が目立つだけにアワブラ狙いにしてもなかなか手を出すには勇気のいるかな…
7.リリーバレロの22
母父ロードカナロアのキタサンブラック産駒はいませんが、キングカメハメハ系は15頭がデビューしており、桜花賞2着のコナコーストを輩出しています
本馬を評価する上で欠かさせないのは同じキタサンブラックで近親のラヴェルですね
母父ダイワメジャーがロードカナロアになることでサンデークロスが無くなるのがどう出るでしょうか?
イクイノックスは確かにサンデークロスは持っていませんでしたが、Haloクロスはありましたし、Sir IvorクロスにニアリークロスになるDroneの血も入っていました
これをロードカナロアのSecretariat、Syrian Seaのニアリークロスが同じ働きをしてくれれば…
近親に活躍馬多数のキタサンブラック産駒牡馬なので8000万募集も致し方ないところでしょう
9.ファナティックの22
サートゥルナーリアについては記事の通りなので割愛
Northern Dancer色の強いサートゥルナーリアなのでクロスがない点は◎
他クラブで緩さを見せていたサートゥルナーリア産駒なので、できるだけ牝系には引き締め要素が入っていてほしいところですが、本馬はCaro×Mill Reefとパワー系なのは◎
ロードカナロアとの相性も考えるとハーツクライを父に持つジャスタウェイとの相性は良いのではないでしょうか?
サートゥルナーリア産駒牡馬にしてはリーズナブルな募集価格ですね
10.クルミナルの22
こちらのサートゥルナーリア産駒はNorthern Dancerの血をひくLyphardが2本入ります
それでもディープインパクトが入るとSir Ivorとロードカナロア内でSecretariat、Syrian Sea シーザリオ牝系のHabitatがニアリークロス、それに加えてサンデークロスも入ることから相当な柔らかいスピードを強調できるんじゃないかと感じています
ただこれだけでは柔らかくなりすぎてしまうので牝系にある程度の引き締め要素は必要になってくると思うんですが、本馬の牝系には引き締めている感じはしませんね
桜花賞2着、オークス3着という実績を持つ母なので7000万はまあ妥当なライン
11.パルクデラモールの22
クルミナルと同じく母父ディープインパクトのサートゥルナーリア産駒
母自身がSir Ivorクロス持ちで牝系はSeattle Slew×Secretariatになるので血統的に見るとクルミナル以上に相当柔らかくなるのではないでしょうか
Damascusの血は入っているものの、これだけで引き締めることができるかどうか?非常に興味深いですね
祖母がペルー年度代表馬という馴染みのない牝系なだけにお値段はかなりお手頃 初仔の牝馬ということで馬体が小さいということがなければ人気になるでしょうね
12.メリートの22
本馬の場合で考えると、牝系が非サンデー、Danzig、Nijinskyが入っているといったところでしょうか
メリートもそうですが、美浦に入厩するドゥラメンテ産駒のレオパルディナ、シングルゲイズは皆母父Redoute's Choice系ですね
edoute's Choiceの牝系を見ると4代母にBest in Showがいるのでこれは同じクロスを持つリバティアイランドをガンガンに意識した血統といえるでしょうね
ただ、Kingmambo、Majestic Princeのニアリークロスも入ってくるのでパワー要素は強めなので狙いとしてはズレがあるかも
母自身のクロスが濃いので5代クロスがないところは◎だが体質面は要注意
豪短距離G1を制した母も国内では実績が残せていないことから5000万募集とドゥラメンテ産駒牡馬にしてはかなりリーズナブルですね
26.キャヴァルドレの22
Haloの血が濃い割に単体で見るとスピード不足になってしまうサトノダイヤモンド
そこに短距離で実績を残している母と配合することでそれを補おうとしているのは◎
Sadler's Wells、Ribot、Mill Reefと牝系は重厚ですがディープ系と相性の良いStorm Catがいるのでこれで何とかカバーできればいいですね
28.ワシントンレガシーの22
ダート3冠設立されるということで注目を集めるルヴァンスレーヴ産駒
母父にサンデー系がいることでたクラブを見てみると歩様はゴリゴリのダートという感じではない印象
本馬の牝系にはサンデーが入っているのはダート3冠目線で考えるとプラスとは思えませんがクロフネ×スウェプトオーヴァーボードとダート血統なのは◎
33.エリスライトの22
母父ディープインパクトのルーラーシップ産駒は100頭がデビューし36頭が勝ち上がっています
以前までは代表産駒が菊花賞を制したキセキくらいしかいませんでしたが、近年になって朝日杯FSを制したドルチェモアを含め4頭の重賞馬を輩出している旬なニックスですね
本馬の注目ポイトは何と言ってもKingmamboクロス 母父ディープインパクトでもスピード不足になりやすいルーラーシップ産駒にこのクロスが入ることはより三振かホームランかみたいな感じになりそう
ルーラーシップ産駒でこのクロスを持つ活躍馬に重賞出走経験のあるオールイズウェルがいますが、本馬の牝系はRibotが入っているのでさらに重苦しくなってしまうような…
ただ、マリアライトだけではなくクリソベリルも輩出している牝系なのでダートでも活躍できるポテンシャルはあります
まあどちらにしてもルーラーシップ産駒はそれなりに馬格がないとダメなので、本馬は初仔ですけど何とかそれはクリアしてもらいたいです
35.コロナシオンの22
サンデーでもシルクでも評判が良かったフィエールマン産駒
血統的には柔らかいので牝系で引き締め要素は入れておきたいタイプかなと思っています
本馬はサンデー、ミスプロクロスで素軽さスピード強化はしっかりできているはずなので、あとはキングカメハメハとNijinskyでその役割を果たせているかどうかでしょう
人気の高いロマン砲なので初仔ですが無事に成長していってほしいですね
39.サンブルエミューズの22
Storm Birdの主張の強いブリックスアンドモルタル産駒
実際のレースを見ても募集馬見学を見ても産駒は硬くなりやすく前向きさはかなりのものがある印象です
そうなってくると本馬のような母父ダイワメジャーは相性が良さそうなニックスではないでしょうか?
ゴリゴリに堅くなりそうな血統構成なので半姉のナミュールやラヴェルとはまた違った路線での活躍を期待したいですね
41.アンフィトリテの22
母父キングカメハメハ系のミッキーアイル産駒は16頭がデビューし3頭が勝ち上がり 現状の勝ち上がり率は低いものの、リステッド、重賞戦線で奮闘中のアナゴサンやシャーレイポピーといった活躍馬を輩出しています 21~22年産で社台系産駒数も一気に増えたので注目したいニックス
ミッキーアイルの代表産駒メイケイエールのような派手な突進力とはいかないものの、Nureyev、Storm Catを含んだロードカナロアを取り入れることでNorthern Dancer要素はしっかり強化できています
Storm Catはディープインパクト系とも相性が良いですし、サンデークロスもしっかり入っているので特に突っ込むところが無いシンプルな血統構成といえるでしょう
アイルラヴァゲイン、リアルインパクト、ネオリアリズムを輩出したトキオリアリティー牝系 フィリーズサイアーのミッキーアイルなので牝馬という点も◎
42.エディスワートンの22
本馬は祖母にエクリプス賞芝牝馬チャンピオンいる牝系 Sadler's Wellsが入っていることでラヴズオンリーミー牝系のNureyevとニアリークロスができます そこに加えて母自身Shirley Heightsクロスも持っているのでパワー増し増しな血統構成ですね
Seeking the Gold系のDubawi、サンデー系と相性の良いダンシングブレーヴの血で素軽さやスピードを強化できればクラシック~長距離路線で先行押しきるタイトルホルダーのような楽しみな存在になるポテンシャルはあるとは思うんですけど、半兄のハーツクライ産駒が未勝利苦戦していてまだまだ国内適性があるかは未知数
43.ココシュニックの22
アドマイヤマーズ産駒の見解は記事の通りで割愛
母が17歳時高齢出産という点が気がかりですが、牝系がDeputy Minister×Seeking the Goldということで個人的にはどちらもアドマイヤマーズとは相性が良さそうなのでとても期待している1頭です
狙いたい馬は?
というわけで今回は美浦に入厩する人気が出そうな募集馬を評価していきました
ここでは出さなかったアドマイヤセプターの22ですが、これは人気を恐れて触れなかったわけではなく、シスキンを勝たれるほどの血統知識が無いだけなのでお気になさらず
まあバツ無しの私にとっては縁のないお馬さんなのでお気になさらず
同じようにリリーバレロ、クルミナル、コロナシオン、サンブルエミューズあたりも少なくともバツ1はないと無理でしょうからスルー
それらを考慮した上で1番狙いたいのはミッキーアイル産駒牝馬のアンフィトリテ、時点でココシュニックですかね
まあまだカタログすら見ていないので何とも言えませんけど(笑)
というわけで栗東編も早めに投稿できるように頑張ります
最後まで見ていただきありがとうございました