社台サンデー、東サラ、シルク、DMMの募集検討が終わり、先日ついに社台系の大トリともいえるキャロットのカタログ電子版、募集動画、測尺、厩舎などが発表されます
今回の記事ではキャロットの募集馬で人気が出そうな募集馬をいつも通りざっくり評価していきたいと思います
この記事では栗東に入厩する募集馬を見ていきますが、美浦編も是非是非合わせてご覧いただければ幸いです
※人気は某サイトの検討数やTwitterの評判を総合した独断と偏見
- 54.ミスティークⅡの22
- 59.リカビトスの22
- 60.キラーグレイシスの22
- 61.フォトコールの22
- 62. マラコスタムブラダの22
- 63.エリティエールの22
- 75.シンハリーズの22
- 76.レネットグルーヴの22
- 77.スターダムバウンドの22
- 82.スプリングゲイルの22
- 87.ヴィートマルシェの22
- 89.パドゥヴァルスの22
- 狙いたい馬は？
54.ミスティークⅡの22
母父Monsunのキズナ産駒は3頭しかデビューしていませんが3頭すべてが勝ち上がっています
ノヴェリストの父、ソウルスターリングやヴェロックスの母父と国内でも中距離～長距離路線での活躍が目立つMonsun
活躍馬の牝系が優秀ということもありますが本馬の母ミスティークⅡも派手な活躍馬こそいませんが、フローラS3着のジョディーを始め勝ち上がり率が非常に優秀
本馬の牝系はSadler's Wells、Storm Birdと欧米のパワーを伝える血が同時に存在しているキズナ産駒 これが牡馬なら完全にダートでしょうが牝馬ならワンチャン芝でも… とても興味深い血統で好みです
セレクトセールから約1000万上乗せした3600万募集となりますが、まあこんなもんじゃないでしょうか
59.リカビトスの22
成功パターンが多く存在する優秀な種牡馬ドゥラメンテですが、本馬にはミスプロクロスがあるくらい
「荒ぶる魂」ドゥラメンテと言われるくらいですから、牝系はそれを制御できるような血が必要なわけで、Princequillo内包のRivermanが牝系にいるディープインパクト系でもタフなディープブリランテ、牝系にはRibotとその要素は十分あるかと思います（ただし血統的な裏付けはない）
適性としては芝でもダートでもどうにでもなりそうなタイプでドゥラメンテ産駒牡馬としてはお値段も手頃で人気は出そうですね
60.キラーグレイシスの22
こちらのドゥラメンテは母父がBlushing Groom系 牝系がBold Ruler系が濃い血統ですね
母はキラーアビリティを輩出しているようにまさにディープインパクト系と配合するための繁殖牝馬といえるでしょう
これがキングカメハメハ系のドゥラメンテに変わることでどう出るでしょうか？狙い通りにBold Ruler、Princequillo、Secretariatがドゥラメンテ牝系のアドマイヤグルーヴの血を刺激してくれれば良いんですが、現状同じような血統構成で活躍している馬出ていないので何とも言えません
とはいっても本馬は牝馬なので芝適性は高いはず… 価格も6000万と実績の割に割安に感じます
61.フォトコールの22
サンデークロスを持たずミスプロクロスを持ち、牝系にSadler’s Wells、Danzigを持ちというドゥラメンテ産駒
ドゥラメンテの良さを引き出しつつも荒ぶる魂を制御できるようにしっかり引き締めているという理想的な血統構成といえるでしょう
母が半兄ブレガーロードが8000万募集、モーリス産駒のアドマイヤアストラがセレクトセールで1億4300万で落札されていることを考えたらクラブ用に抑えてくれている感じはします
62. マラコスタムブラダの22
半姉にレシステンシアがいるリストが出た当初から話題沸騰になっていたドゥラメンテ産駒
牝系にDanzig、Sharpen Up、Nijinsky、Sadler's Wellsと先ほどのフォトコール以上にドゥラメンテの活躍条件がちりばめられた血統
タイトルホルダーのような血統なのでここにミスプロクロスがあればよかったんですが… 血統の奥の方にBold Ruler、Princequilloこれがドゥラメンテ牝系のアドマイヤグルーヴの血を刺激してくれることを願うばかりです ただ、キラーグレイシスの時にも言ったようにこのタイプで活躍した馬はいないので未知数
G1馬を輩出している母のドゥラメンテ産駒なだけに7000万募集 これにアワブラの権利がつくと想定するならば喜んで払うけどなあ
63.エリティエールの22
母父ディープインパクトのモーリス産駒は61頭がデビューし約半数が勝ち上がっています
以前はルークズネストしか重賞馬がいなかったものの、近年ジェラルディーナがエリザベス女王杯を制しようやくこのニックスでもG1馬を輩出
本馬はサンデー、Lyphardクロス 牝系にDeputy Minister、Blushing Groom、Bold Rulerと米国的なスピード血統が散りばめられています
モーリスは他の主流と違ってかなりのパワー型でスピード不足を心配されサンデー系を配合されることが多かったですが、実際見てみると入ってても良いがそこまで活躍馬が出るというわけでもないでもないんですよね
おじおばにポタジェやルージュバックがいる優秀な牝系のモーリス産駒牡馬で5000万を切るのはかなり割安に感じます
75.シンハリーズの22
母父Singspielを持ってくることでGlorious Song、Devil's BagのニアリークロスさせることでHaloの濃いサトノダイヤモンドの良さをさらに引き出した血統ですね
血統的には素軽さスピードには長けていますが、サトノダイヤモンド産駒はこの構成での結果が残せていない事実は気がかりですね
そのうえ血が濃くなるので20歳時高齢出産の母の産駒としては体質的にかなり心配
76.レネットグルーヴの22
ダート3冠設立で注目を集めるルヴァンスレーヴですが実際の産駒は重苦しいタイプではない模様
やはり本馬のように牝系にサンデーがいるとそうなってしまうのでしょう ダート3冠路線ではなく芝ダート問わないタイプに出資したい方が重宝する種牡馬といえるでしょう
母父キングカメハメハはめちゃくちゃ合うと思うんですがねえ
77.スターダムバウンドの22
母父Tapitのオルフェーヴル産駒は4頭がデビューし3頭が勝ち上がっており、マーメイドSを制したサラスを始め全てが2勝以上しています
マルシュロレーヌやウシュバテソーロなど最近のオルフェーヴル産駒のダートでの活躍を凄まじく、これから繁殖の質もどんどん変わってくるんでしょうね
質は変わってもとりあえずオルフェーヴル産駒はノーザンテーストクロスをより強化できる牝系を狙っておけば良くて、本馬はNorthern Dancerは強くないが牝系にRaise a Nativeが単体でいたり、ミスプロも2本あるので悪くはないと思います
母は米2歳牝馬チャンピオンで国内でも2勝以上の産駒を3頭も輩出している優秀な牝系ですが、近年の繁殖が死亡⇒死産⇒2年連続不受胎と体質面での不安が大きいですね
82.スプリングゲイルの22
亀谷さんのスワーヴリチャード産駒解説を載せておきます
動画ではハーツクライではなくピラミマが主張するとのことでしたが、本馬に関しては母がHalo3×4を持っているのでハーツクライの方に向きそうですね
Le Fabuleuxクロスがあることから今年のスワーヴリチャードを象徴するように仕上がりは早そうです
ただし血は濃くなるので体質面や気性には注意したいところです
87.ヴィートマルシェの22
母父フレンチデピュティのサトノアラジン産駒は11頭がデビューし3頭が勝ち上がっています
Sir Ivor、Droneニアリークロスがあったり、Bold Ruler、Princequilloがあったりとディープインパクトの良さをかなり引き出してくれる血が散りばめられていますね
勝ちがリ率が悪いとかこの配合では牡馬優勢とかありますが、そもそもサトノアラジンは繁殖に恵まれていないこともあるので20歳時超高齢出産と体質面での不安はあるもののかなり楽しみな1頭
89.パドゥヴァルスの22
母父エピファネイアが募集される時期になってきたんですね…
ハービンジャー×エピファネイアですからまあ緩いことが予想されますが、サンデー、Sadler's Wellsクロスを持っているのは◎
おじの同じくハービンジャー産駒のレベランスが3勝していますしエピファネイアがここに入ったとしてもそこまで影響はないでしょう
狙いたい馬は？
栗東に入厩する人気が出そうな募集馬を評価してみましたがいかがでしょうか
美浦編がカタログを見ないで記事を作ってしまった為、栗東編もそれに合わして血統と母の産駒実績のみをファクターにしているので、馬体や歩様手術歴でガラッと変わってしまうかもしれませんｗ
とりあえず現時点で一番ググっと来たのはヴィートマルシェ、時点でパドゥヴァルス、バツが必要なところではフォトコールの3頭あたりでしょうか
時間があれば詳細が発表されてからの人気変動で浮上してきた募集馬を取り上げる記事を投稿したいと思いますので次回もぜひぜひお楽しみに…
最後までご覧いただきありがとうございました
