シルクの募集馬の確定リストが公開されて明日からいよいよ1次募集受付が開始されます
1次募集受付 7/18 10時~8/4 17時まで
実績枠が300口、抽選枠が200口
抽優は1頭のみ最大5口、実績枠は最大10口まで申し込み可能
そして今年からの新ルール⇒1人最大10頭まで
この新ルールで実績がどう変化していくか全くの未知数ですが・・・
というわけで今回は人気上位になりそうな美浦入厩予定の募集馬を簡単に評価していきたいと思います
- 1.アーモンドアイの22
- 2.プリモシーンの22
- 12.グラマラスライフの22
- 13.エノラの22
- 14.メジロツボネの22
- 15.プラウドスペルの22
- 17.マイハッピーフェイスの22
- 18.ラッドルチェンドの22
- 23.ヴィクトリアピースの22
- 24.ウィクトーリアの22
- 25.スナッチマインドの22
- 28.ロザリンドの22
- 33.シャンハイロックの22
- 35.イストワールファムの22
- 39.トレジャーステイトの22
- まとめ
1.アーモンドアイの22
今年の募集馬というより全世代で1番注目されているお馬さん
母父キングカメハメハ系のエピファネイア産駒は50頭以上がデビューしながらも半数近くが勝ち上がっています
3冠牝馬デアリングタクト、府中牝馬Sを制したイズジョーノキセキなど牝馬の活躍が目立つニックス キングカメハメハ自身にNureyevが入っており、さらにそこに牝系にも引き締める要素が入ってしまうと、牡馬の場合は硬すぎるんでしょうね
しかしそれがロードカナロアになると、Storm Catが入っているので、HabitatとSecretariat、Syrian Seaのニアリークロスが発生することでシーザリオ牝系の血を刺激して柔らかいスピードを強調してくれるはず…
なので牡馬でもキングカメハメハよりかは期待が持てるんじゃないかと思います
本馬は牝系にサンデーとNureyevが入っているのでバランスも◎
2.プリモシーンの22
アーモンドアイのせいで影が薄くなってしまいましたがこちらも普通なら目玉の1頭
母父ディープインパクトのエピファネイア産駒は70頭近くがデビューし3割が勝ち上がっています
勝ち上がりデータはそこまで高くはありませんが、先ほどのキングカメハメハと同じように牝系に恵まれている場合が多く、菊花賞で好走したアリストテレス、オーソクレース、ディヴァインラヴら輩出しています
Habitat、Sir Ivorのニアリークロスを発生させることでシーザリオ牝系の血を刺激し、Sadler's Wells、Nureyevのニアリークロスで柔らかくなり過ぎないようにしっかり引き締めており、このニックスとしては理想的な血統構成だと思います
一足先に繁殖入りした母の全姉キャリコの産駒にもエピファネイア産駒のホウオウヒショウが未勝利なのは気になりますが、本馬はこのニックスでの活躍馬が多い牡馬なので期待したいですね
12.グラマラスライフの22
母父ハーツクライのハービンジャー産駒は20頭がデビューし2.5割が勝ち上がっています
ハービンジャーもハーツクライも緩いので、牝系に引き締め要素が無い血統はなかなか厳しいのかもしれません
ただ本馬の母はハーツクライ産駒ながらダート替りしてから3勝をあげていますし、祖母の産駒もパワー型が多い印象
馬体を見てみないと何とも言えませんが牝系がしっかり役割を果たしてくれれば面白い存在になりそう
13.エノラの22
母の牝系にあるNijinskyでキングカメハメハ牝系の血を強調させ、サンデーを介さないHaloクロスで機動力を武器していくタイプですかね
うーん… ドゥラメンテの成功パターンを考えると少々パンチ不足ですね
母は独オークス馬ですが、産駒を見ると短距離だったりダートだったりと本来の狙いとはズレがある感じですね
牡馬のドゥラメンテ産駒としては価格がかなり安いですけど、15歳時出産と体質面での不安もあるので馬体をしっかり確認したいですね
14.メジロツボネの22
本馬はミスプロクロスがあって、牝系にサンデーを持たないというドゥラメンテ産駒の活躍馬に多い条件に該当します
スウェプトオーヴァーボードでスピード、欧州系のメジロ牝系のタフさでしっかり引き締めているのでドゥラメンテ産駒としては理想的な血統バランスといえるでしょう
こちらも14歳時出産とそろそろ高齢出産の域に入りかけているので少しでも体質に恵まれてほしいですね
15.プラウドスペルの22
本馬はミスプロクロスがあり、牝系が非サンデーでNijinsky持ちというこちらもドゥラメンテ産駒の活躍馬に多い条件を多く持っている血統で、Danzigの血ももあることから早い時期からの活躍が期待できそうです
母は米3歳牝馬チャンピオン、全兄のアスクドゥラメンテはダートで3勝ということで本馬もダート?と思いがちですが、実際には全兄も500kgを超える大型馬だったので脚元を考慮しただけなのかもしれません
ただ、20年産のシルクで募集された全姉サンサルテーションも全兄同様大型馬で、さらに頓挫もあって3歳夏までゲート試験も合格できていないということを頭に入れておきたい
本馬は17歳時出産となるので体質面の不安はかなり大きいものの、馬体次第によっては芝で走るポテンシャルは持っていると思うのでしっかりチェックしていきたいですね
17.マイハッピーフェイスの22
ダノンベルーガ、コマンドライン、アルジャンナ、ギルデットミラーなど父サンデー系と相性の良い母父Cee's Tizzy系
この血統での注目どころは何と言ってもテイズリー4×5で、Lyphardの血を強くなるということなのでキタサンブラックらしい粘り要素が強調されるでしょう
ただ、サンデーやHaloクロスが無いので芝向きの柔らかさがあるか分かりませんが、そこに直線の長いコースでの伸びを強化してくれるSecretariatの血を含むStorm Catが入っているので補ってくれれば・・・
20年産のハーツクライ産駒の牝馬レディエンフェイスがキャロットで3000万募集されていましたが、それを考えるとかなり馬体には期待できるのでしょうか
18.ラッドルチェンドの22
マイハッピーフェイス同様、Lyphardクロスありますがそこまで濃くはなく、そのかわりStorm Catが母方の3代父に入っているので長いコースでの伸びに関してはこちらの方が上でしょうね
母は国内で活躍馬を多く輩出しているMiesque牝系で、半姉にダービー卿CTを制したテルツェットがいますが、産駒の勝ち上がり率は高くはなく、ホームランか三振というタイプでしょう
本馬は牝馬なので芝向きになりやすいとはいえ、母の産駒はダート馬も含まれること、サンデーやHaloクロスはないこと踏まえて、21年産ドゥラメンテ産駒牡馬モルトマエストーソと同額の7000万募集をどうとるか?さすがに一定以上の出来だということは予想できますが・・・
まあこれでも満口になるんだろうなあ
23.ヴィクトリアピースの22
母父ネオユニヴァースのバゴ産駒は10頭がデビューし勝ち上がりは1頭のみ
ここにホワイトウォーターアフェアが入ることでMachiavellianとCoup de Genieの全兄妹クロスとHaloクロスを持ち合わせることができます
さらにそこにブラストワンピース、ホウオウピースフルを輩出したツルマルワンピースが入ることでサンデーとミスプロがより濃くなります
パッと見はサンデー、Machiavellianでバゴのスピード不足を補おうとしているので、将来的な理想像はエイシンフラッシュ産駒のオニャンコポンのような感じでしょうか?
ただ、体質が弱く2度の屈腱炎を経験している母の初仔ということで、母同様に血が濃い本馬もかなり心配でありますね
24.ウィクトーリアの22
母父ヴィクトワールピサのリアルスティール産駒は2頭がデビューしともに勝ち上がっています
ミスプロの血が濃い母にNorthen Dancerの血が濃いリアルスティールを配合することで血の緩和ができているところは◎ 中でもMonevassia、Machiavellianを介したミスプロクロスがどう働くはとても楽しみな血統ですね
母の初仔は募集時点でで十分な馬格はありましたが、かなり緩かったイメージがあったので引き締め要素は必要な牝系だと思っていました
リアルスティールに父が変わることで引き締めが強化されるとはなかなか想像できないですが馬体はしっかり確認したいところですね
25.スナッチマインドの22
半姉メイクアスナッチがフェアリーSで2着の好走、そして本馬と同じニックスのゴンバデカーブースが東京マイルの新馬戦でスローの流れを逃げ切る勝ち方をしてしまったおかげで一躍大人気となってしまいました
Storm Bird3×3と主張が強い父にSir Ivorを配合することで柔らかいスピードを強調したいところがこのニックスの狙いですが、やはり硬くなりやすい、気性が激しいという評判なので産駒がデビューしたばかりで狙うのはリスキー?
ただ、メイクアスナッチは小柄ながらトモの大きさがすごいので、こういう牝系とはブリックスアンドモルタルとはかなり相性は良いでしょうね
個人的にはブリックスアンドモルタルは募集時から馬体も恵まれている産駒が多く、出資してみたい気持ちが強くなりますけど、育成サイドの扱いが慣れてから狙っても遅くはないかと思います
28.ロザリンドの22
ディープインパクトにHaloを入れているので繁殖にはなかなか恵まれていないサトノダイヤモンド
本馬もサンデーを取り入れているのはあまり良い印象はありませんが、Sir Ivor、Habitatのニアリークロスでシーザリオ牝系を刺激していますし、母父のシンボリクリスエスもPrincequillo、Seattle Slewと直線の長いコースでの伸びを強化してくれる血が入っているのも◎
33.シャンハイロックの22
母父ロックオブジブラルタルのシルバーステート産駒は4頭がデビューし2頭が勝ち上がっています しかもその2頭というのがファルコンS2着のカルロヴェローチェ、出走した重賞で掲示板を外したことがないシルヴァーデューク
初年度はウォーターナビレラのイメージしかありませんでしたが、年を重ねるごとにマイルや中長距離の馬も増えてきたシルバーステート
本馬はサンデー、Haloは牝系にありませんが、ディープインパクト系と相性の良いStorm Catの血で何とかスピードを強化してもらいたいところですね
タフさだったり距離延長を可能としてしまうNijinskyクロスがあるので噛み合えば面白いですが、父系にRobertoが入っていますからスピード不足になる危険性も含んでいます
35.イストワールファムの22
サートゥルナーリア産駒の見解は以前の記事にあるので割愛
シーザリオ×ベガという夢のある配合ですが、スタミナやタフさの血を多く含んでいるサートゥルナーリアにSadler's Wells、Fairy Kingを配合してしまうのはマイナスでしょうか
そのかわりサンデー、Haloでスピード、牝系のトニービンで直線の長いコースでの伸びを強化しているのは◎ これらが上手く噛み合ってくれればなあ
39.トレジャーステイトの22
制したG1が全て長距離のディープインパクト系ということなので、フィエールマンは瞬発力ではなく地力底力を伝えるタイプでしょうか
ですが母トレジャーステイトはダート1400mをずっと走ってきたスプリンターで、牝系にSadler's Wells入るものの、Sir IvorクロスにDroneを含んだダンシングブレーヴでディープインパクトらしさを、牝系にフォーティナイナーでさらにスピードを強化している血統構成です
フィエールマン自身の体質も産駒に伝えてしまう心配もありますし、サンデーRのフィエールマン産駒を見ても他と比べて完成度が低かったのでそれがシルクでも続くかどうか気になるところ
まとめ
3歳世代のシルクはかなり不調だったことを踏まえて、今年の評価は少々辛めの評価にしてみたのですがいかがでしたでしょうか?
住んでいるところが西ということあって抽優は栗東に使う予定なので、美浦の高実績が必要となりそうなところは諦めるしかなさそうですね
とりあえず現時点で必ず申し込みたいなあと思ったのはトレジャーステイトですかね
走る走らないは置いておいてこの配合がどういう仔になるかとても興味深かったですね
続いて初仔に続いて好馬体だったウィクトーリア リアルスティール産駒は不人気ですが、絶対もっと良くなる種牡馬なので買い時は今かと思います できれば実績枠でなんとかならんかなあ
その他ではサドラーが入ってちょっとマイナスもあるけどプラス材料も多かったイストワールファム
ここでは触れていないところではディープと相性の良かったバラダセールが非サンデーでウインドインハーヘアを持ったレイデオロとどんな馬になっていくのか?とか、Frankelのジョイカネラとかですかねえ…
まあ動画も測尺もまだ確認していないのでおそらく考えは変わってくるでしょうけど…
今回はシルクホースクラブの規約変更の為、有料コンテンツである動画や歩様に関しての評価は見送らせていただきました
最後までご覧いただきありがとうございました
栗東編も上げれたら投稿したいと思います