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【DMMバヌーシー】2023年度募集馬をざっくり評価してみた 栗東編

先日、DMMバヌーシーの2023年度募集馬の詳細がすべて出揃いました

 

yama2005334.hatenablog.com

 

前回は美浦に入厩する8頭を見ていきましたので、今回は栗東に入厩する8頭をざっくり評価していきたいと思います

 

 

 

 

 

サマーハ2022 牝

 

出典 JBISサーチ https://www.jbis.or.jp/

 

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母父Singspielロードカナロア産駒は頭しかデビューしていませんがオープン入りを果たし京都牝馬Sで3着と好走したブランノワールを輩出しています

パンサラッサ、ダノンスコーピオン、キングオブコージなど母父Sadler's Wellsのロードカナロア産駒は牡馬の活躍が目立ちますが、本馬の母父Singspielの母Glorious SongはHalo系で国内芝への適性を高めてくれる血が入っているのでそこまで気にする必要はないかと思います

ただ、本馬の牝系はミスプロ系のWoodmanが入っておりこちらもパワー寄り 6代父にHail to Reasonは入っているものの、ロードカナロア牝馬にとっては少々引き締めすぎ?
同じ配合で成功したブランノワールも同じくミスプロクロスが入っている血統ですが、あちらはHaloが入ったMachiavellianですから同じと考えない方が良さそうです

 

測尺は気になるところはないですね

ロードカナロアらしい馬体ですが歩かせてみると思っていた以上にゴツゴツとした動きをしています

引き締め要素が強いロードカナロア牝馬池添学厩舎… 果たして噛み合うのでしょうか?

母も16歳時と高齢出産となるので体質面も気になるところです

 

 

リリーオブザヴァレー2022 牝

 

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母は現役時代、仏牝馬限定G1オペラ賞でソウルスターリング、スタニングローズの母スタセリタを破っています

国内に輸入されると初仔で青葉賞を制したヴァンキッシュランを始め、オークスに出走したリリーピュアハートを輩出 繁殖でも非常に優秀な社台でも屈指の良血牝系ですね

これまではディープインパクトなどのサンデー系で活躍馬を輩出してきた母ですが、Storm Birdの主張が非常に濃いブリックスアンドモルタルとの配合で果たして今までのようなクラシックを意識できるような仔になってくれるでしょうか?

本馬の牝系はGalileo×Bering×ラストタイクーンとスピードを強化してくれる要素がないですからねえ 本馬に関しては牝馬なのでさらに厳しくなるような…

ブリックスアンドモルタルサンデーサイレンスの再来であるならば芝でということになるでしょうけど初年度産駒の成績を見てからでも遅くはないかな

 

立ち姿の写真が差し替えられえるトラブルがあったようですね

サイズに関しては理想的ですが、将来的に500kg近くで管囲19.1はアンバランス

結局脚元を考慮してダート路線へということになったら結果オーライなんですが、それならば最初からダートを狙えるブリックスアンドモルタル産駒に出資したい

ブリックスアンドモルタル産駒らしく気性?幼さもまだまだ残っており、集中して歩けていないのはマイナス

 

 

シスタリーラヴ2022 牡

 

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兄にディープモンスター、グランデスフィーダがいるDMMお馴染みの血統ですね

その中でも本馬はディープモンスターの血統にStorm CatとFiji、Pacific Princessから続くパワーやスタミナを伝える名牝系の血が加わります

母の産駒を見ても馬格に恵まれる傾向とキズナの牡馬ということ考えると仕上がりはかなりそうで、厩舎によっては最初は芝で最終的な主戦場はダート路線ということになっていきそうです

 

遅生まれなのに迫力満点の馬体しており、歩様も前進気勢があって力強さも感じます

兄ももそうでしたが母の産駒は凄く良く見えるのでこれを鵜呑みにして良いものかどうか… 

正直ディープモンスターだけで7800万募集は流石に高すぎです… 出来が良くても手は出ないかな…

 

 

モルガナイト2022 牝

 

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サートゥルナーリア産駒の記事でも書いたように兄のリオンディーズ以上にNorthern Dancerが濃いので、繁殖牝馬Northern Dancer要素が薄い仔が理想だと思っていました

そんでもって本馬ですが、Northern Dancerは母父のアグネスデジタル牝系にあるDanzigが5代にいるだけなのは◎

サートゥルナーリアがどれほどの柔らかさとスピードを産駒に伝えるか次第で話は変わってきますが、母父アグネスデジタルにサンデー、Rivermanと引き締めがやや高めでパワー寄りのサートゥルナーリア牝馬になる可能性もありますね ただ、血統としてのバランスはとても良いと思います

 

若干ボリューム不足ですがほぼ4月生まれなので許容範囲でしょう

ミックスセールでは終始元気に動き回っていたじゃじゃ馬気質、母が16歳時と高齢出産なのが心配ですが、歩様自体は柔らかいのでこのまま無事に成長していってもらいたいですね

東京新聞杯を制したブラックスピネルを始め堅実に活躍馬を輩出してきた牝系なのでDMMでもその血を広げてほしいです

 

 

 

レインオンザデューン2022 牡

 

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母父

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Frankelのドゥラメンテ産駒は3頭しかデビューしていませんが2頭が勝ち上がり 青葉賞で1番人気経験有で現在3勝している素質馬レヴァンジルを輩出しています

牝系にサンデーの血が入っておらずミスプロクロスを持っているところまでは美浦に入厩するリトルモンスター2022と同じですが、本馬の母父はFrankelなのでSadler's Wells、Danzig持ちというさらに多くのドゥラメンテ産駒の成功パターンに該当することになります

母は仏・北米で入着、初仔のハービンジャー産駒牡馬も2戦どちらも大差着外で地方へ転厩と国内への適性、繁殖能力ともに未知数なものがあります 母の近親にはディープモンスターの母父のBellamy Roadがいる血統なので国内適性はあるはず…

 

測尺は気になるところはありません

こちらはドゥラメンテリトルモンスターと違ってまあ目つきが鋭いですね 荒ぶる魂を受け継いでるって感じがして好みではありますw

ただ、生産も育成も非社台系で気性難がある矢作厩舎所属ということで後に回されてしまう危険性は高いのかなあ

 

 

アイアムカミノマゴ2022 牡

 

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 母父アグネスタキオンエピファネイア産駒は40頭がデビューし15頭が勝ち上がっています(牡8 牝7)

Northen Dancerを持たないサンデー系アグネスタキオン 母のアグネスフローラBold Ruler系なので、HabitatKris S.のニアリークロスでシーザリオ牝系を刺激しているエピファネイアと配合することで柔らかいスピードがかなり強調されます

ただ、引き締め要素がアグネスタキオンの血統にはないので牝系で何とかしなければならないわけですが、母はDanzig×ミスプロと米国寄りなのでちょっとバランス的にどうか…

 

引き締め要素が薄いと心配していた通り、474kgと大柄で緩いタイプのエピファネイア産駒となったようですね

今これほど筋肉質だとデビューする頃にはもっと硬くなってきそうです

欧州の血があればいいんですが牝系が米国寄りなのでエピファネイアにとってはこの手のタイプはあまり歓迎できないんですが、ルクスフロンティア路線を狙っていくなら…

16歳時高齢出産、非社台系ですが4800万募集のエピファネイア牡馬なのでコスパ

 

オーサムフェザー2022 牝

 

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母は現役時代、BCジュヴェナイルフィリーズをを制し米2歳牝馬チャンピオン 4代母名牝Quillから続く良血馬

母父はDeputy Minister系で牝系にはSecretariatPrincequilloがおり、繁殖としてはサンデー系の柔らかいスピードを強調してくれそうな血統構成をしています

しかし、産駒を見てみると切れが凄かったのは重賞3着経験のあるスーパーフェザーくらいでその他は上がりのかかるレースで勝っていたりダートでの活躍が目立っています
サンデー系で今ひとつだった牝系にモーリスということでこれまで以上にパワー寄りになるのがどう出るでしょうか?中途半端になるよりかはマシ?

 

早生まれで464kgと重すぎず軽すぎない筋肉もしっかりついている理想的な馬体をしていますね 自分がモーリス好きということもあるのでどうしても良く見えてしまうw

懸念点は気性と体質が弱い牝系ですかね  

 

 

ラヴインザダーク2022 牝

 

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母父ダンスインザダークのモーリス産駒は15頭がデビューし8頭が勝ち上がっています(牡2 牝6)

また、モーリスの父スクリーンヒーロー産駒の場合でも11頭がデビューし7頭が勝ち上がっており(牡5 牝2)、フローラSを制したクールキャットを輩出しています

Rivermanクロス、Sadler's Wells、Nureyevのニアリークロスでモーリスの牝系にあるカーネギー要素がかなり強調されています あとはそこにどれだけスピードがついてくるかなんですけど、モーリス産駒のサンデークロスってそこまでピンとこないんですよね

 

3月生まれで460⇒500kgになった全兄のホープインザダークよりかは小柄ですが理想的なサイズ

モーリス産駒らしい好馬体をしていますが募集価格がえげつないほど安いのでコスパ的には◎

ただ本馬の場合は全兄ホープインザダークが走ってないですし、2年連続不受胎明けとはいえ母も高齢出産ともなると強気にはなれないかなあ

 

出資候補は?

というわけでざっくり8頭を見ていきました

他のクラブとの兼ね合いもありますが、正直なところ、栗東もこの中で即出資したい!と思える馬は残念ながらいませんでした

やはり現在同じ期間でシルク募集検討もしているので、すべてはそこ次第になってくるでしょうか

 

とりあえず印をつけるとすると…

 

◎モルガナイト

〇オーサムフェザー

▲ラヴインザダーク

 

モルガナイトはパワー寄りになりそうな血統構成も実際の馬体を見ると、バランスが整っていたのでこれなら大丈夫かなと ただ、人気のサートゥルナーリア産駒なので、満口になってしまう可能性が高いのでおそらくご縁は無さそうです

続いて選んだのはオーサムフェザー サンデーで既にモーリス牝馬に出資したのにこれ以上狙うのはどうかと思いましたが、産駒の勝ち上がり率も高いですし価格もそこまで高くもありませんから年末までギリギリまで待って良さそうであれば…

ラヴインザダークに関しては激安の割に好馬体をしているのでどこかで満口になってしまうでしょう この仔に関しても恐らくはご縁が無いだろうなあ

 

というわけで前編後編を分けてDMM募集間の評価をしてみましたが、いかがでしたでしょうか

残念ながら去年に比べるとインパクトも繁殖の質も劣っているかなあというのが正直な感想です 

とりあえず自分は8月末までの20%早期割引はスルーします

自分が出資するとしたらキストゥヘヴンレディアンジェラかオーサムフェザーのどれかになると思うので、年末まで可能な限りじっくり様子見していきたいと思います