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【シルクHC】2023年度募集馬をざっくり評価してみた 栗東編

シルクの募集馬の確定リストが公開されて明日からいよいよ1次募集受付が開始されます

 

1次募集受付 7/18 10時~8/4 17時まで

実績枠が300口、抽選枠が200口

抽優は1頭のみ最大5口、実績枠は最大10口まで申し込み可能

そして今年からの新ルール⇒1人最大10頭まで

 

この新ルールで実績がどう変化していくか全くの未知数ですが・・・

というわけで今回は人気上位になりそうな栗東入厩予定の募集馬を簡単に評価していきたいと思います

美浦編もありますので興味のある方はこちらもどうぞ

yama2005334.hatenablog.com

 

 

 

 

43.インヘリットデールの22

 

出典 JBISサーチ https://www.jbis.or.jp/

母父キングカメハメハ系のエピファネイア産駒は50頭以上がデビューしながらも半数近くが勝ち上がっています

3冠牝馬デアリングタクト、府中牝馬Sを制したイズジョーノキセキなど牝馬の活躍が目立つニックス キングカメハメハ自身にNureyevが入っており、さらにそこに牝系にも引き締める要素が入ってしまうと、牡馬の場合は硬すぎるんでしょうね

ではキングカメハメハの後継種牡馬ルーラーシップが母父に入った場合はどうなるのでしょうか?

一応既にこのニックスの産駒は3頭デビューしていてすべて勝ち上がっています

大柄で硬くなりやすいことでワンパンチ足りない産駒が多かったルーラーシップなので、牡馬だとキングカメハメハ以上に硬くなってしまうのでは?と思ってしまいますが、実際には様々な名馬を輩出した女傑エアグルーヴが入ることになるのでそうはならないはず

去年も募集された全兄インファイターは初仔ながらかなりの好馬体で人気でしたし、自身も産駒も晩成型であるルーラーシップが早熟気質のエピファネイアと組み合わさることで足りない部分をカバーできるのだとしたら良いですね

 

44.サラキアの22

 

出典 JBISサーチ https://www.jbis.or.jp/

 

母父ディープインパクトエピファネイア産駒は70頭近くがデビューし3割が勝ち上がっています

勝ち上がりデータはそこまで高くはありませんが、先ほどのキングカメハメハと同じように牝系に恵まれている場合が多く、菊花賞で好走したアリストテレス、オーソクレース、ディヴァインラヴら輩出しています

HabitatSir Ivorのニアリークロスを発生させることでシーザリオ牝系の血を刺激し、理想のSadler's Wells、Nureyevではありませんが、デインヒルNijinskyが入った独牝系で引き締めができています

このニックスは牡馬優勢なのでそこらへんがどうかと思いますが、母はシルク所属の重賞馬なので元気に育ってほしいです

 

48.エスメラルディーナの22

 

出典 JBISサーチ https://www.jbis.or.jp/

 

母父Storm Cat系のオルフェーヴル産駒は15頭がデビューし10頭が勝ち上がっています
オルフェーヴルはサンデー系でも珍しいノーザンテーストを含んだ異質な存在

産駒の成功パターンを見ても、Native Dancerを介したミスプロ、フォーティーナイナーだったり、Vice Regentをニアリークロスさせたフレンチデピュティなどやはりノーザンテーストを強調させた方が良い

本馬にも母父系のStorm Birdノーザンテーストとニアリークロスも出来ますし、Native Dancerの血を多く含んでいるので◎ オルフェーヴル産駒らしい成長力を期待したいです

 

50.ピクシーホロウの22

 

出典 JBISサーチ https://www.jbis.or.jp/

 

全兄にスプリンターズSを制したピクシーナイトいます

Drone、Sir IvorのニアリークロスにHaloを持っているので、サンデークロスが無くても強力なスピードを強調できるのが、母父キングヘイローのモーリス産駒の強みですよね
ピクシーナイト以外にもフェーングロッテンも輩出してしまったので募集価格がピクシーナイトの時より3.6万も増えていますが、本馬の半弟のエピファネイア産駒がセレクトセールで3億3000万ですから文句は言えませんね

牝馬に変わってこの相性の良さをキープできるかは分かりませんが候補の1頭には変わりないですね

 

51.ローブエリタージュの22

 

出典 JBISサーチ https://www.jbis.or.jp/

 

母父ウォーエンブレムキズナ産駒は8頭がデビューし6頭が勝ち上がりと数は少ないながらかなりの高アベレージを叩き出しているニックスです

タフなキズナにSadler's Wells系のシングスピールはどうなのか?と感じますが、シングスピールには国内芝適性が高いGlorious Songを含んでいるのでそこまで重くはありません

むしろそのHaloとMachiavellianを介したミスプロがそれぞれクロスするのでかなりのスピードがあるのではないかと思います

半兄のローブエリタージュは小さすぎて思うように使えていないので、1億募集とかなりの強気価格の本馬には兄弟の分まで頑張ってもらいたいですね    

 

53.サロミナの22

 

出典 JBISサーチ https://www.jbis.or.jp/

 

ドゥラメンテには成功パターンが多く存在しますが、本馬は牝系が非サンデーでNijinskyDanzig持ちに該当

オークスを制していることから美浦に入厩するエノラの22と被るところも多いですが、繁殖成績を比べてみると、サリオス、サラキアを輩出しているサロミナに対して、エノラはスプリンターだったりダートだったりと明暗がくっきり

ただ、サリオスもそうですが以降の産駒エスコーラ、サリエラと頓挫があって思うように使えていないのが気がかりですが…

 

 

54.ステップオブダンスの22

 

出典 JBISサーチ https://www.jbis.or.jp/

 

母父ゴールドアリュールのドレフォン産駒は7頭がデビューし5頭が勝ち上がりと数は少ないながらかなりの高アベレージを叩き出しているニックスです

このニックスを選択している時点で狙いはダートということは明確

ドレフォンはRaise a Native5×4を持っているのでダート路線を目指すならば牝系にミスプロが入っているのは◎

地方競馬に詳しくないので母がどんな馬だったかピンとこないので深くは触れられませんが、初仔なので少しでも体質に恵まれていることを願っております    

 

57.ルナステラの22

 

出典 JBISサーチ https://www.jbis.or.jp/

 

母父ディープインパクトルーラーシップは100頭近くがデビューし4割近くが勝ち上がっています

数年前は菊花賞を制したキセキくらいしか重賞馬はいませんでしたが、近年はドルチェモアが朝日杯FS、ワンダフルタウンが青葉賞など重賞2勝、ビックリボンがマーメイドSと重賞で好走する馬が増えてきましたよね

血統的にはエアグルーヴ×ディープインパクトという夢のある配合ですが、現役時代のルーラーシップ自体がワンパンチ足りない馬だったということもあり、先ほどあげた活躍馬と牝系が似ていても未勝利で終わる馬も多い配合なので見極めがなかなか難しい

そうなってくるとやはり馬格は重要でこの配合というよりルーラーシップ産駒の活躍馬は父に似て大きな仔が多い しっかり動画はチェックしたほうが良さそう

 

67.ギエムの22

 

出典 JBISサーチ https://www.jbis.or.jp/

 

アドマイヤマーズ産駒の見解は以前の記事で書いたので割愛

yama2005334.hatenablog.com

ダイワメジャー産駒の最近のトレンドでもあるSadler's Wellsが母父に入っていますね
しかし、Medaglia d'OroはSadler's Wells系でも米国で活躍した特殊なタイプで父の牝系もA.P. IndyStorm Catと米国スピード要素が大きい

母の牝系にはアドマイヤマーズと相性の良さそうなVice Regentミスプロの血が含まれており個人的には好みな血統

ただ、半兄ショウナンバシットがシルバーステート産駒ながらセレクトセールで2億8000万超えしている評価の高いギエムの仔が価格も抑えられていてシルクに流れてくるのは怪しさの方が強い

 

68.モルジアナの22

 

出典 JBISサーチ https://www.jbis.or.jp/

 

サートゥルナーリア産駒の見解も以前の記事で書いたので詳しくはそちらで・・・

yama2005334.hatenablog.com

スタミナやタフさの血を多く含んでいるサートゥルナーリアにSadler's Wellsをクロスさせてしまうのはあまり良い印象はありませんが、Sadler's Wells系でも国内芝適性を高めてくれるGlorious Songが入ったシングスピールであればそこまでの影響はないかも?

ミスプロ、Haloそれぞれのクロスでスピード強化して、母父Dubawiには国内トレンドのダンシングブレーヴが入っていますからこりゃ大人気間違いないでしょうね

 

69.マルーンエンブレムの22

 

出典 JBISサーチ https://www.jbis.or.jp/

種牡馬の中でスタートダッシュに成功したスワーヴリチャード産駒

スワーヴリチャードの原動力ともなったUnbridled's Songを強調しても良いし、ピラミマ牝系のSeattle SlewRivermanでも良いし、もちろん素直にサンデーでも良い ホントにやれることが多い興味深い血統だと思います

では本馬はどうなっているか?素直にサンデークロス、ブラックエンブレム牝系にはミスプロが2本、Rivermanもいるので先ほど言ったやれることをほとんど詰め込んでいてとても面白いなあと思いました

スワーヴリチャード×オルフェーヴルということで力強いイメージですが、母が400kgに満たない馬体だったのでそれがどう影響するか・・・

 

72.サダムグランジュテの22

 

出典 JBISサーチ https://www.jbis.or.jp/

 

ルヴァンスレーヴは近親にもチュウワウィザードがいるダートの名門牝系なので、本馬のようにその再現を期待して母父キングカメハメハが配合されるパターンが多くなりそうですね

牝系にはサンデーはないものの、Turn-toが2本入っているので、この血がダートを邪魔しなければいいんですが・・・ 欲を言えば牝系にもっと米国らしいダート血が入っていれば良かったかなあ

 

まとめ

今回も美浦同様にシルクホースクラブの規約変更の為、有料コンテンツである動画や歩様に関しての評価は今回は見送らせていただきました

そのかわり全てを忖度なしで見たかったのもあり、測尺も動画も見ておりません

評価がどう変わってくるか分からないんですけど、とりあえず栗東編気になったお馬さんを晒しておきたいと思います

まずは何と言ってもサラキア、サロミナ

体質面の弱さがあったり牝馬だったりしますけどこれは外せないですね

去年外したインファイターの下のインヘリットデールを始め、ピクシーホロウ、ローブティサージュとかモルジアナとかポテンシャル良さそうな仔はいっぱいいましたけど、抽優となるとこの2頭のどちらかでしょうな

というわけで現状の抽優候補はウィクトーリア、イストワールファム、トレジャーステイト、サラキア、サロミナの5頭ということになりました

 

ここでは触れなかったところでは牝系が強烈なナダル産駒のジュベルアリ、前進気勢が凄そうなブリックスアンドモルタル産駒のキープシークレット、人気がなかった方のスワーヴリチャード産駒のパールデューあたりが気になりました

詳細を知っている方から見たらなんでそんな馬気になってんだよ!とかツッコミ入れられていそうですが… まあこれから少しずつ動画を確認していきたいと思います

 

というわけで中間発表での票読み編でお会いしましょう