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【DMMバヌーシー】2023年度募集馬をざっくり評価してみた 美浦編

昨日、DMMバヌーシーの2023年度募集予定馬の詳細が全て明らかになりました

というわけで今回の記事では美浦に入厩する予定の8頭についてざっくり評価していきたいと思います

 

 

ロスヴァイセ2022 サトノダイヤモンド産駒 牝

 

出典 JBISサーチ https://www.jbis.or.jp/

 

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シンボリクリスエス単体で見るとパワー、タフというイメージが先行しがちですが、柔らかいスピードを強化してくれるSeattle SlewPrincequilloが入っているので、母父に入ることでレイデオロやソングラインなど芝の大物を輩出しています

本馬はHaloの血が濃いサトノダイヤモンドHalo4×5持ちの母を配合、そこにシンボリクリスエスも加わることでHail to Reasonも濃いでこれがどう出するかですね

活躍馬が少ないサトノダイヤモンド産駒牝馬ですが、スキルヴィングの半妹ですし、変に重くなるよりは全然マシかな?

この血統の一番の注目どころはMachiavellianの母Coup de Folieとサトノダイヤモンド牝系のBonita Francitaがニアリークロスだということですね これが上手くハマってくれればとても面白い存在になると思います

400kgを切っていますがほぼ4月生まれなので許容範囲 スキルヴィングは募集時に既に500kg超え、管囲21.9だったので、管囲19.2の本馬と比べるのは流石に酷ですね 最終的に450kgくらいまで増えてくれれば良いかな? 

1勝以上しているサトノダイヤモンド牝馬でも450kg以下の馬もそこそこいるので小さいからNGということはないと思います

馬体もそうですが歩様もまだまだこれからの印象で6000万募集なので即満口ということ流石にないでしょう(願望)

 

 

カリーナミア2022 Uncle Mo産駒 牝

 

出典 JBISサーチ https://www.jbis.or.jp/

 

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母は現役時代、ニューヨーク牝馬3冠の初戦と知られるエイコーンSを制しているG1馬

2021年のノベンバーセールにて社台ファームが260万ドル落札され日本に輸入されています

2020年はQuality Road、2021年はCurlinが種付けされたようですがどちらも馬名登録にされていないので、繁殖牝馬としての体質が心配だったりします

本馬の父はCaro系のUncle Moなので仕上がりは比較的早めと予想されますが、牝系にRoberto、Dixieland Bandのような晩成気質の血も混じっているのでなかなか予想しづらい

母父はA.P. Indy×ミスプロとゴリゴリの米国ダート血がてんこ盛りのMalibu Moonですが、クロスはなく強調されている感じもしません

牝系にサザンヘイローが入っていることでRobertoを介してのHail to Reasonクロスができるので適性が芝に向く可能性もありえそう(牝馬だし)

うーん… 米G1馬の仔としてのポテンシャルは大きいものの、やはり血統に強調材料が無いのでどっちつかずになるような… 

心配していた馬体のサイズは問題ないもののまともに歩けていないので現状力強さもそこまで感じませんでしたね  

 

 

ステファニーズキトゥン2022 エピファネイア産駒 牝

 

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シーザリオ牝系を刺激することで柔らかになりすぎないように引き締め要素を補助的に入れている血統はよく見かけるんですが、本馬の母父はなかなか珍しい米国Sadler's Wells系のKitten's Joy

Kitten's JoyはSir Ivorが入っており、シーザリオ牝系のHabitatとのニアリークロスができますし、さらに牝系にStorm Catも入っているのでSecretariatともニアリークロスもできるので、サンデーが入っていなくてもエピファネイア産駒らしい柔らかいスピードは産駒に伝えることは可能でしょう

ただ、それよりも前面にSadler's Wells、Robertoそれぞれのクロスが入っているので、パワーやタフさが前面に出てスピードが補助的なものになってしまう恐れもあり、ダートを全く走らないエピファネイア産駒牝馬と考えるとミスマッチかなあ…

こちらもロスヴァイセ同様に管囲19.2と細いがボリュームは十分 半姉のバロンゾラーレが募集時から馬体を増やせていないのが気になるところですが、良血らしくお値段に恥じない歩様はしていたと思います

 

 

レディアンジェラ2022 レイデオロ産駒 牡

 

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国内ではマッドクールやシュバルツカイザーなど産駒が芝短距離路線で活躍しているDark Angelを母父に迎えたレイデオロ産駒

本馬の牝系がMarju、Sadler's Wellsと重厚で、ラストタイクーンクロス、Nureyev、Sadler's Wellsのニアリークロスまで入るのでパワーが凄いので、KingmamboSeeking the GoldMachiavellianミスプロクロスでどこまでスピードを強化できるかが鍵ですね

スピード不足で主戦場はダートがベターな考え方ですが、血統構成的にはDMMの募集間の中では1番好みだったりします

早生まれだけあって469kgとボリュームは申し分なし  ずっしりしていても歩様は重苦しさがないのは◎ 管囲21.4と太くここからどこまで成長していくのか?馬体が増えてこの歩様がキープできていれば文句なし

 

 

 

ミスラゴ2022 ミッキーアイル産駒 牡

 

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ディープインパクト系でもNorthern Dancerの血が濃いミッキーアイル

産駒の成功パターンは別の特徴を取り入れるのではなく、Northern Dancer、サンデーをクロスさせることでミッキーアイルのスピードと持続力を強調させています

ただし、このパターンで配合していくと気性が繊細になってしまったり、牡馬では硬くなりすぎてしまったりという弊害が大きいのも特徴ですね

本馬はFairy King、NureyevのニアリークロスとSpecialクロス そして牝系にSecretariatが3代父にいるのもインパクトがある血統 パワーや持続力は間違いなく強調されていますがスピード面がどうかな?

半兄のバックスクリーンを始め母の産駒成績や先ほどのミッキーアイル牡馬の特徴を踏まえると、やはりこの血統構成では引き締めが優勢

早生まれで管囲21.0の割にまだそこまで大きくないのは気になりますがスムーズに歩けていますし、1400万募集と考えると◎ 半兄のバックスクリーンの時と違って、生産も育成も非社台となるのがどう出るでしょうか

 

 

リトルモンスター2022 ドゥラメンテ産駒 牡

 

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母父Into Mischiefのドゥラメンテ産駒と大注目の本馬ですが、母父Storm Cat系のドゥラメンテ産駒といえば小倉大賞典を制したアリーヴォ、京王杯SCを4着と好走したアヴェラーレの2頭くらいしか活躍馬がいません 

その他牝系のどこかにStorm Cat系を含んでいるドゥラメンテ産駒で言うとNHKマイルCを制したシャンパンカラー、JBCレディスクラシックを制したヴァレーデラルナがいるので相性自体は悪くはないですし、牝系にサンデー後が入っておらずミスプロクロスを持っているという点ではドゥラメンテの成功パターンに該当します

Into Mischiefや産駒のPractical Jokeの仔は見かけるようになりましたが、Into Mischiefが牝系に入った馬は1頭もいません 母父似のバリバリのダート馬になる可能性もあるし、Secretariat、Haloの血が芝で爆発する可能性もあるわけで、母父に入ることによってどのような役割を果たすか実物を見てみないと分かりませんし、入厩先によってはどうにでもなる血統なのでいろんな角度から注目していきたいですね

早生まれで完成度が高い馬体をしているものの、まだまだ幼いからかクビの使い方は今ひとつ でもそれがかわいい ドゥラメンテ牡馬としては価格も抑えられていて即満口候補になってくるでしょうね

とにかく血統的には面白い仔なので初仔のトラブルなく無事に育っていってくれることを願っております

 

 

キストゥヘヴン2022 ロードカナロア産駒 牡

 

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母父アドマイヤベガロードカナロア産駒は8頭がデビューし4頭が勝ち上がっています

全兄にダービー卿CTを制したタイムトゥヘヴンがいるDMMお馴染みの血統なので説明する必要はないと思いますが念のため…

母父にサンデー系のアドマイヤベガを配合することで柔らかくなりすぎないように牝系にノーザンテーストが入れて引き締められているバランスの良い血統構成かと思います

19歳時という超高齢出産がやはりネックになってくるでしょうか 19年産のエールトゥヘヴンは勝ち上がっているものの、募集時は馬体がこじんまりしていて目立ったものがなかったのでそういった影響があったのかもしれないですね

しかし動画を見てみると、早生まれで446kgと少々サイズは小さいですが、超高齢出産とは思えないくらい筋肉質で驚きましたね  幼さなのか気性なのか分かりませんが、この仔も上と同じように手を焼くタイプ?

それであんな馬体してますから距離は長くてもマイルが限界でしょうね 戸田組長先生は短距離のイメージないですけどそれがどう出るでしょうか

4800万募集とかなり強気なお値段ですが体質は度外視してエールトゥヘヴンの時よりかは期待はできるんじゃないかと思います

 

 

ルナティアーラ2022 サトノクラウン産駒 牝

 

出典 JBISサーチ https://www.jbis.or.jp/

 

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母父ディープインパクトサトノクラウン産駒は11頭がデビューし勝ち上がったのはサトノクロークの1頭のみ

サトノクラウン自身が欧州系のタフな血統をしていながら母はSir Ivorクロスを持ったジョコンダⅡなのでディープインパクトとは相性が良いように感じますがまだまだ繁殖に恵まれていないので相性が悪いと考えるのは危険だと思います

本馬の場合は母父ディープインパクトに短距離志向が強いマネーペニー牝系を組み合わせることでスピード不足にならないようにしていますね

サトノクラウン牝馬は短距離志向が強いので間違っていない あとは全姉のツキヨノウサギが初仔の影響で小柄だったので短距離向きの馬格をしているかどうか

測尺は全姉のツキヨノウサギとほとんど同じくらい 小柄の格安はアイワナアイドルちゃんで懲りているのでスルーかな

 

 

出資候補は?

 

というわけでざっくり見ていきました

 

他のクラブとの兼ね合いもありますが、正直なところ、この中で即出資したい!と思える馬は残念ながらいませんでした

ラヴズオンリーユーのインパクトが大きかったせいか、価格が高すぎるのもあるせいか…

 

様子見前提であれば

キストゥヘヴン
レディアンジェラ
▲ロスヴァイセ

 

現状で1番手を選ぶならキストゥヘヴンでしょうか

上のエールトゥヘヴンの募集時よりかは明らかに良くてタイムトゥヘヴンよりゴツい感じ これは今までと違うタイプの仔になりそうだったので選んでみました 体質面のリスクが大きいのでギリギリまで吟味したいと思います

 

レディアンジェラは牝系は重厚でもKingmamboSeeking the GoldMachiavellianミスプロクロスでスピード強化に期待

ロスヴァイセはMachiavellianの母Coup de Folieとサトノダイヤモンド牝系のBonita Francitaがニアリークロスだということ

不発の可能性もありますけど、血統的な凄く魅力があったから選ばせていただきました

 

人気のロスヴァイセは様子見してる間に満口になりそうなのでまあパス

他にもInto Mischiefのドゥラメンテ リトルモンスターは魅力的ですが、即出資という考えには至りませんでした ステファニーズキトゥンも同じく…

コスパ◎のミスラゴは様子見できればいいですが、価格が価格なのでいずれ満口なってしまうでしょうからたぶん間に合わないと思います

 

美浦に関してはこんな感じでしょうか

ではでは栗東編もお楽しみに~

最後まで読んでいただきありがとうございました